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身体を温めるのに湯船をおすすめする大真面目な理由~「熱容量」のお話~

技術者目線の小話
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こんな人に読んでもらいたい記事です

・身体を温めるときにシャワーよりも湯船が良いのはなぜだろう?
・熱いシャワーじゃだめなのか?という人
という人

結論

・シャワーより湯船のお湯の方が冷めにくい!
・「比熱」という物理の用語がポイントです.

はじめに

こんにちはりゅういえんじにあです.

気温がどんどん下がり,身体が冷えてしまう季節を迎えました.

お風呂に入って身体を温めたいと思うわけですが,
「シャワー」と「湯船」どっちが良いのか?
考えたことはありますか?

りゅういえんじにあの予想では
「湯船の方が良いに決まってる!」と
即答される人が多いと思います.

実際りゅういえんじにあもそう思うのですが,
その理由を科学・技術の視点で大真面目に紹介するのが
この記事です.

豆知識,雑学として気楽にみてみてください.

お風呂で身体を温める:熱の移動を考えよう

今回は熱のお話になります.

まず熱についての基本的な性質をご紹介します.

【熱の性質】
・物質に熱が加えられることで,温度が上がります.
・熱いものと冷たいものをくっつけると,熱いものから冷たいものに熱が流れます
・物質によって1℃温度を上げるのに必要な熱の量が決まっています.
(「比熱」「熱容量」という概念です)
・同じ物質でも体積(大きさ)が多い方がたくさんの熱を持っています
(同じ温度ならば,体積が倍になれば熱の量も倍になります,比例と言います)

さて,シャワーなり湯船で身体を温めるというのは
「お湯に含まれる熱が身体に移動する」と
言い換えることができます.

まず熱を与える側(お湯)について考えます.

シャワーより湯船の方がお湯の体積(量)が大きいので,
その分湯船のお湯の方が抱えている熱の量が多いということになります.

つまりお湯に含まれる熱の量を考えると
「湯船 > シャワー」になります.

次に熱を受け取る側(身体)について考えます.

シャワーであっても湯船であっても,
温めたい身体は同じなので,同じだけ身体を温めたければ
必要な熱の量は同じです.

つまり身体を温めるのに必要な熱の量は
「湯船  = シャワー」になります.

シャワーより湯船の方がお湯の「温度」が下がりにくい.

では,ここでいよいよシャワーなり湯船で身体を温めることを考えましょう.

シャワーだろうが湯船だろうが,お湯から移動してしまう熱の量は同じです.

ところが,同じ量の熱が移動したからといって
シャワーのお湯と湯船のお湯同じだけ温度が下がるかというと
そうではありません.

湯船はシャワーよりもお湯の体積が大きいですから,
身体を温めるために移動した熱の量は全体に対して微々たるものなのです.

もし同じだけ温度が下がるようにするには
体積が多い分だけ熱が移動しなくてはなりません.

したがって体積が大きくもともとある熱の量が多い場合は
同じ量の熱が減っても全体に与える影響が小さいので
温度はあまり下がりません.

これがシャワーよりも湯船のお湯の方が冷めにくい理由になります.

おわりに

今回は冷たい身体を温める方法として「シャワー」か「湯船」があるけれど,
どちらがお湯冷めにくいかを考えてみました.

「湯船」の方が冷めにくいので寒い日にはぜひお湯に浸かって温まってください.

シャワーより湯船の方が水を垂れ流さないので,
エコにもなりますしね

ありがとうございました.

 

 

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