こんな人に読んでもらいたい記事です
・「ワークマン式『しない経営』」を読んでみたい
・この本を読むとどんなことがわかる?
・会社の強み,ってどう考えたらよいの?
という人
結論
話題の本
「ワークマン式『しない経営』」
を読んでみました.
細かい内容には触れませんが,こんなことがわかるよという内容を紹介します.
話題の機能性のある衣料品を提供している「ワークマン」の
経営・製品の考え方について学べる本になっています.
(1)「『しない経営』って結局何?」がわかる
(2)「『エクセル経営』って結局何?」がわかる
(3)「自分の会社の強みを理解し,活用するためのどう考える?」がわかる
「ワークマン式『しない経営』」を読んでみた
こんにちはりゅういえんじにあです.
よんでみました.
この本を読むとこんなことがわかるよ,という視点で紹介したいと思います.
単に「ワークマンにはこのやり方をしたからうまくいったんだ!」という話ではなく
「こういう視点でワークマンの特長を整理した結果,こういう作戦をとった」という
具体例が示されています.
具体的なケーススタディとして,「自分が働く環境(会社など)ではどう考えられるか?」
ということまで考えを巡らせることができる良い本だと感じます.
興味があったら読んでみてください.
「ワークマン式『しない経営』」読んだらわかること
ここでは「ワークマン式『しない経営』」を読んだら
「こんなことがわかったよ!」というのを3点ピックアップしてみました.
(1)「『しない経営』って結局何?」がわかる
タイトルになっているくらいキャッチーなフレーズである「しない経営」ですが,
経営者が具体的に「どんな理由で」「何をしない」のか説明されています.
大きな枠は以下3つです.
・社員のストレスになることはしない。
・ワークマンらしくないことはしない。
・価値を生まない無駄なことはしない。
この文言だけではピンとこないかもしれませんが,
この本では具体的にどのような行為が
「社員のストレス」になったり,
「ワークマンらしく」なかったり,
「価値を生まない無駄なこと」だったりするのかが示されています.
それらは「意識しないと意外とやってしまう経営者(リーダー)が多いよなぁ」
と思ってしまうものばかりでした.
これは逆に言えば「やること」を徹底的に絞ったうえで実行せよという話で,
著者の土屋さんの思考をたどり結局ワークマンの戦略として「何をやる」と決めたのかに注目してみると参考になります.
(2)「『エクセル経営』って結局何?」がわかる
どの会社でも利用されているであろうエクセル,
その名を冠した「エクセル経営」とはなんぞや?ということがわかります.
結局はエクセルを使って経営を改善・改革しようと試みる,という話なのですが,
「経営改革に使うソフトはエクセルでいいの?もっと高度なソフトもあるでしょう?AIとか」
という疑問を抱くかもしれません.
それでも高度なソフトではなく汎用的なツールであるエクセルを使う理由
がわかります.
中身を読むとワークマン独自の理由(事情)として紹介されていますが,
自分の会社の話でも関係しそうなものでした.
結局「やりたいこと(具体的にどんなデータをどうみるか)」という
意図を決めることが重要でソフトはそれを実行するためのツールに過ぎない,
ということを実感させられました.
この本はエクセルの画面を見せながら
「具体的な操作方法はこれです」というようなガイドブック(ハウツー本)では
ないことには注意が必要です.
(3)「自分の会社の強みを理解し,活用するためのどう考える?」がわかる
もともと作業服を売っていた会社であるワークマンが,
新しい事業(=カジュアルファッション分野)に進出すると決めたときに,
「ワークマンの強みってなんだ?」ということを考えた話があります.
このとき著者の土屋さんは『ナンバーワン企業の法則』(大原進訳、日本経済新聞出版、1995年)から「競争力の3つの根源」を考えたといっています.
この手の本は概念的な,抽象的なことがまとめられていることが多かったり,
でてくる企業が外国企業で背景に関する知識がなかったりすることで,
「じゃあ具体的にどんな風に考えれば自分の会社に適用できるのよ?」っていうのが
わかりにくい状態だったと感じます.
一方「ワークマン」はいうまでもなく,日本の企業で日本で商売をしている企業なので,
具体的に強みを整理するプロセスをみたとき「そうだよね」と
納得感をもって内容を理解することができたと感じます.
「自社の強みを考えるときどう考えたらよいのかわからない」と
思うときの具体例として理解の助けに活用できそうな感触を得ました.
おわりに
今回は「ワークマン式『しない経営』」を実際に読んで
どんなことがわかるのか,という視点で考えてみました.
「経営の考え方」についての知見を広げたい,という人には最適な本と言えるでしょう.
実際自分は技術系の人間なので経営の話はなかなか慣れていませんが,
とても読みやすかったです.
ありがとうございました.