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モデル化のお話~物理の考え方を知らないと仕事で困ったことになるかもしれない理由~

技術者目線の小話
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こんな人に読んでもらいたい記事です.

・物理なんて大嫌いだ,そんなもの仕事に使わないじゃないか!という人
・これから「物理」という教科を学ばなくてはならなくて不安に思っている人

結論

・物理は「物事を単純に(シンプルに)とらえる」学問だ.
シンプルに考えるスキルを磨こう!

・せめて高校物理は「物事を単純に(シンプルに)とらえる」
トレーニングとして勉強してみよう

はじめに

こんにちは,りゅういえんじにあです.

「物理」に対してどのような印象をお持ちでしょうか.

りゅういえんじにあは機械系技術者ということで,
そこまで抵抗なく「物理」に触れてきましたが,
「物理」という教科が嫌いで嫌いでしかたない人もいると思います.

「〇〇の法則」とか「▲▲方程式」難しいですよね.

ただ,実は「物理」という教科を学ぶことは
単純に物理法則を学ぶ以外にも
大事なことを学ぶことにつながるのです.

それは
「物事を単純に(シンプルに)とらえる」
スキル,センスです.

「物事を単純に(シンプルに)とらえる」スキル,センスとは?

世の中では様々なもの,ことが複雑に動いています.

その動きを適切に理解することで,
技術系のお仕事でなくてもビジネスの
チャンスにつなげることができます.

適切に理解するために
「物事を単純に(シンプルに)とらえる」
スキルが大事なのです.

モデル化と言ったりします.

お客の動きをとらえろ!

例えばスーパーの売り場構成(どこに何を置く?)を考えたとき,
客の店内での動きを考えると思います.

このとき

(1)店内における客の移動のしかた
(どの順番で売場に滞在し移動するかなど)
(2)客の腕の動かし方:人を
(腕をどれくらい振って歩いているかなど)

どちらを調べれば適切な結果を得られるでしょうか?

素直に考えれば(1)になると思います.

どちらもお客の動きを考えているにも関わらずなぜ結果が変わるのでしょう?

客の動きを単純に(シンプルに)とらえる考え方が違うのです.

客の動きをとらえる考え方(=モデル化)

それぞれ客の動きは以下のように捉えています.

(1)は店内に対する人(全体)を点としている
(腕の動きなんて無視し,お店を上から眺めるイメージ)
(2)は腕の動きをとらえるために,
(例えば手を点とし,横から動きを観察しているイメージ)

「売り場構成を考えたるときに,腕の動きよりも
お客にどのように店全体を回らせるかが大事だ」

ということに気づいていれば,(1)のように
「店内に対する人(全体)を点としている」考え方に行き着きます.

それがここでいう,センス・スキルだったりします.

「物理」という教科ではどうなっているか

さて本来物理で扱う力学でもおなじようにいえます.

物理では物体の動き(ただし転がったりはしない)を考えるとき,
その形や大きさを無視して,重さを持つ点(「質点」といいます)
として計算します.

つまり以下のようになります.

形なんて関係ない…

これはある重さの物体の動き(ただし転がったりはしない)を
考えるとき
「その形や大きさをある程度無視しても,だいたい正しい結果に行き着く」
前提があるから,単純化できるのです.

かなり正確なことをいうと形や大きさを無視してよいはずはないのですが,
大きくかわらない,変わったとしても微々たるものだから良いじゃないか
ということです.

こうしたある意味割り切った
考え方のトレーニングをするのが
「物理」という科目なのです.

割り切った考え方をする一つが力学です.
以下で運動方程式の立て方を紹介しています.

おわりに

スーパーの売り場の構成を考える,ということを例に
「物事を単純(シンプル)にとらえる」考え方が
大事だよ,という話をしました.

これは高校物理である程度トレーニングできることだと思っています.

なのでせめて高校物理くらいは,しっかり理解して
物事を単純に(シンプルに)とらえるセンス,経験を積んで
おくのがよいのではないかと思うのです.

このセンス,考え方を学びたいと少しでも思うなら
簡単な教科書でもよいので,開いてみてください.

別に問題集をバリバリ解けるようにならなくてもよいので…

ありがとうございました.

 

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