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【熱と仕事率】【電子レンジの加熱時間の計算】(レンチン時間計算式公開!)

物理・数学・技術
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こんな人に読んでもらいたい記事です

・電子レンジでコンビニ弁当や冷凍食品を
温めるときの時間を計算は?

・「J(ジュール)」とか「W(ワット)」ってなによ?

という人

結論

・レンチン時間は計算できる!
・「使いたい電子レンジでのレンチン時間(秒)」
= 「パッケージにかかれているワット数(W)」
÷ 「使いたい電子レンジのワット数(W)」
× 「パッケージにかかれているレンチン時間(秒)」

・「電子レンジでチンする(レンチンする)」=「食品に電磁波で熱を与える」
ということを理解しよう
→ゴールは必要な量の熱を与えること

・例えば600Wで加熱するときは,1500Wの加熱時間の2.5倍で加熱しよう
(加熱能力で比較すると600Wは1500Wの2/5しかないから)

・それぞれの言葉の単位をおさえよう
「J(ジュール)」:熱の単位
「W(ワット)」:1秒間でどれだけの熱を与えるかの単位
(仕事率といいます)

はじめに

こんにちは,りゅういえんじにあです.

忙しい日々の生活に欠かせないコンビニ弁当.

朝買ってお昼休みにに電子レンジで温めて食べる,ということをしています.

しかし,お弁当にはよく「1500Wで○分」とありますが,
会社の電子レンジには「600W」としか書いてありません.

「さて,どれくらいレンチンすればよいのでしょう?」
このような経験をされている方は多いのではないでしょうか?

今回は「パッケージとは異なるW数の電子レンジで加熱するときの時間の計算方法」をまとめます.

まぁ,日常生活ではそんなにきにする必要もないかもしれませんが.

またこの話の原理となる「熱と仕事率」を交えながら紹介します.

最近の電子レンジの調理器具も様々あるので,
この話を理解するとお弁当の加熱以外にも使えますよ↓

「レンチンする」という行動のゴールはなんだろう

まず「電子レンジでものを温める(レンチンする)」のゴールは何でしょう?

目標はレンチンして,食品を食べやすい温度に加熱することです.

つまり,方法はどうであれ
「目標の熱の量を加える」ことができればOK
というということです.

熱の量の計算(高校物理のお話)

※この章は少し高校物理のお話になります.
興味のない方は読み飛ばして頂いてOKです.

では食品を温めるための

熱の量はどうやって求めるのでしょうか?

ここで出てくるのが熱,仕事率のお話です.

それを理解するためには以下の言葉をおさえる必要があります.

・「J(ジュール)」:熱の単位
・「W(ワット)」:仕事率(1秒間でどれだけの熱を与えるか)の単位
=(J/秒)

例えば1500Wのレンジで1分(60秒)温める
お弁当があったとします.

このときお弁当に与える熱量は

1500(W)×60(秒)=90000(J)

になります.

お弁当の温め時間は
この90000(J)を1500Wの電子レンジで
与えるときどれくらいの時間が必要か,を
示したものです.

逆に言えばこの90000(J)を
与えることができればOKです.

家にある600Wの電子レンジで加熱するならば,
90000(J)÷600(W)=150(秒)
になります.

1500Wで温めていたものを600Wで温めるとき
2.5倍の時間をかければOK
ということになりますね.

もちろん正確には温めている間に,
お弁当から熱が逃げるとかもあるので,
まったく同じにはなりませんが,
参考にはなると思います.

レンチン時間の計算方法(計算式)

ではここまでの話をまとめとして,レンチン時間の計算式を示します.

「使いたい電子レンジでのレンチン時間(秒)」
= 「パッケージにかかれているワット数(W)」
÷ 「使いたい電子レンジのワット数(W)」
× 「パッケージにかかれているレンチン時間(秒)」

参考までに意味を示します.

まず「パッケージにかかれているワット数(W)」が
「使いたい電子レンジのワット数(W)」の何倍かを計算します.

それだけの熱の量をレンチン時間で挽回しなくてはいけないので,
その分だけレンチン時間を増やすという算段です.

おわりに

今回,熱と仕事率の関係を使って
電子レンジでの加熱時間について書きました.

1500Wの電子レンジなんて,普通の家庭にはないので
(あったとしても使用した瞬間にブレーカーが落ちます(笑))
この記事を参考においしくお弁当をたべていただけると
幸いです.

ちなみに温めると言えばガスコンロでの加熱もありますが,
じつは強火がよい,というわけではないんです.
併せてごらんください.

ありがとうございました.

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