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【火・炎】【お鍋】【強火が常に最も効率的に熱するとは言えない理由】【雑学】

技術者目線の小話
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こんな人に読んでもらいたい記事です

・火って何?

・熱々のお鍋を食べたい!

という人

結論

・火のことを正しく知って,正しく付き合えるようになろう
→「燃焼の3要素」

・「強火(最大火力)」が必ずしも効率よくお鍋を温められるとは限らない
→理屈的には火の先端をお鍋の底に当てるようにすると最も強くお鍋を熱することができる.
→はやく熱々のお鍋を食べたければ,火の強さを気にしてみよう.

強火じゃないと加熱に時間かかる,気がする

こんにちは,りゅういえんじにあです.

当時小学生くらいだったりゅういえんじにあ少年は,
家族旅行で泊まったお宿の食事で一人分のお鍋セットに出会いました.

(青い燃料がセットしてあるやつ,きっとみたことがある人は多いはず)

係の方が燃料に火をつけてくれたわけですが,その火の大きさが気になって仕方なかったのです.

それはなぜかというとお鍋の底に当たるか当たらないか
よくわからない程度の火力しかなかったからです.

当時お腹がすいていたりゅういえんじにあ少年はお鍋から離れた位置にある火を見て
「こんな遠くじゃお鍋できるのに時間かかっちゃうじゃないか!」
とやきもきしていました.

大きくなり物理・化学などいろいろ学び始めたりゅういえんじにあは,
あの配置にはちゃんとした理由があったんだよなということを学びましたので今回紹介します.

というわけで今回のテーマは「火」です.

「火」とはそもそもなにか

そもそも「火」とはものが燃える反応(燃焼反応)の結果生じる現象のことです

火につながる燃焼が起こるには以下の3つの要素を揃えることが必要です.
-可燃物  :燃えるもの(木材,紙など)
-酸素供給体:酸素の供給源になるもの(日常生活では空気)
-点火源  :燃焼のきっかけになるもの(熱,マッチ,火花,静電気など)
これを「燃焼の3要素」と言います.

逆に言えばこれのどれかを断つことができれば,
「火がつかない」or「火をとめる」状態を作り出すことができます.

例えば燃えそうなものをどける,これは「可燃物を断つ」に相当します.

美術館では美術品に水をかけるわけにはいかないので,
二酸化炭素を充満させて消火します,「酸素供給体を断つ」につながります.

燃えているものに水をかけると「点火源を断つ」ということになります.

家庭でも火は身近な存在ですので,どう行動すれば消火できるのか
ざっくりイメージしておくことが大切ですね.

本題 「では火のどこを鍋の当てれば効率よく熱することができるのか?」

ここで先に述べた通り,火は燃焼反応の結果が目に見える形に現れたものです.
→燃焼の3要素の考え方から可燃物(燃料の蒸気)と
酸素(空気)がちょうど接する部分で燃焼反応が起こっており一番高温になっている,ということになります.

つまり
いわゆる目に見える形の「火」をべったり鍋底に当てるよりも,
「火」の先端を鍋底に当てたほうが高温で熱することができる
ということになります.

ガスコンロでお鍋を熱するときはついつい強火でやってしまいがちですが,
それだと一番高温になっている部分が鍋に当たらず熱を
うまく使えていないことになるかもしれないですね.

少年だったりゅういえんじにあが不思議に思った旅館でのお鍋に使われる燃料の火も,
うまくお鍋を熱することを考えて作られていたのかもしれませんね.

おわりに

今回は旅行先で見た一人分のお鍋料理の火をみて,
「なんでこんな位置関係なんだろう」と疑問に思ったことを思い出して記事にしてみました.

人間は歴史的に「火」によって様々な恩恵を受けていました
(料理したり,暖を取ったり,明かりにしたり…)から,
生活に欠かせない存在ですね.

ただ一方で危険なものであることには違いないですから
「火の三要素」を頭に入れて賢く付き合っていきたいですね.

ありがとうございました

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