記事内に広告が含まれています

【5G】【知ったかぶり注意!5Gの「G」ってなんのことだかわかってる?】

技術者目線の小話
スポンサーリンク
  • 広告を含む場合があります

こんな人に読んでもらいたい記事です

・「5G」っていろんなところで言ってるけど,
なんなのそれ?という人
・「うちのWiFiは5G(ファイブジー)対応だから速いぜ!」という人

結論

・一言で「5G」と言っても,Wifiの電波の話なのか,携帯の話なのか切り分けましょう
気をつけないとただの知ったかぶりになっちゃう恐れがありますよ!
(1)WiFiの電波の話の「5G」:5GHzの周波数を使ったwifi通信
(2)スマホの話の「5G」:第5世代通信規格(5th generation)の頭文字をとったもの

はじめに

こんにちはりゅういえんじにあです.

ついにiPhone12シリーズがすべて発売となりました.
購入された方も多いと思います.

この新しいiPhoneの最大の特徴として「5G対応」という点があるかと思います.

ところで「5G」という言葉を聞いて何を思い浮かべますでしょうか?

つい最近のTV番組で「5Gのケーブルがきている」だとか

「WiFi 5G」と書かれたルータの一部分を映して「日本で導入予定の5Gがどうのこうの」

などと放映されているのをみまして

ああ,無知って怖いなと感じました.

「5G」という言葉はよく聞くものですので,

その言葉の意味をご紹介して

読者の皆様の勘違い(していたら)を,

直す手助けになれば良いと思います.

よろしくおねがいします.

5Gの「G」ってなんだかわかってる?

最近日常生活でもよく聞く「5G」という言葉ですが,

一気に似ている表現が多くなった気がします.

特に(1)WiFiの電波の話の「5G」と(2)スマホの話の「5G」です.

この「G」にはそれぞれ違った意味があり,

それぞれを確認することで,

(1)WiFiの電波の話の「5G」
(2)スマホの話の「5G」

の違いをご紹介します.

(1)WiFiの電波の話の「5G」

ここでの「G」の意味は「GHz(=ギカヘルツ)」です.

このGHzも2つに分割できて,

一つは「G(=ギガ)」,もう一つは「Hz(ヘルツ)」です.

まず「G(=ギガ)」ですが,「1000000000倍」(10の9乗)を表す接頭語で,

5Gというと「5000000000倍」になります.

次に「Hz(ヘルツ)」ですが,これは電波の周波数(1秒で何回振動するか)を

表す単位になります.

つまり,「5GHz」とは

「1秒で5000000000回振動する」電波を表します.

 

ここまでの話を踏まえると

WiFiの電波の話をしているときに「5G」を

「ゴギガ」と読んでいたら,その人は意味を正しく理解していると思います.

 

WiFiルータの「5G」のランプが点灯していたら

「あ,今5GHzの電波が飛んでいるんだ」と

思ってください.

WiFiの話で「5Gは速いぞ」と聞いたら

「ああ,5GHzの電波を受信すると速いんだな」

とご理解ください.

 

【おまけ】
ちなみに接頭語には身近な例として
m(ミリ):1/1000倍
c(センチ):1/100倍
k(キロ):1000倍
などがあります.こういった接頭語があるから
「1m=1000mm」だし「1cm=0.01m」,「1km=1000m」などという
小学校で覚えさせられる公式が出てくるわけですね笑
このように接頭語の本質的な意味さえ知っておけば,
いちいち公式を覚える必要はありません.

(2)スマホの話の「5G」

ここでの「G」の意味は「世代(generation)」です.

5Gは第5世代通信規格ということになります.

これがよくいう「ファイブジー」です.

よく世代間による認識の違いを「ジェネレーションギャップ」などといいますね.

ガラケー時代のFOMAなんかは3G(3rd generation),

現行主流のスマートフォンは4G(4th generation)

になります.

ポイントとしては先程(1)WiFiの電波の話の「5G」で紹介した,

周波数は関係ないということです!

実際周波数で言えば5GHzは全然関係なく,

例えば3.7GHz帯だったり4.3GHz帯だったりします.

つまりスマホの話の「5G」は単なる名前に過ぎないのです.

スマホの話で「5Gは速いぞ」と聞いたら

「ああ,第5世代の通信規格はやっぱり速いんだな」

とご理解ください.

この新しい通信規格5Gを普及させる話を

以下の記事にもまとめていますので,

ぜひごらんください

おわりに

今回「5G」とよく聞かれる単語の意味をまとめました.

なんとなくわかっている,と思っているが実は間違っている

ものを得意気に語るのは周りからみると失笑ものですよね.

とくに今どきはTwitterなどが発達していますから,

簡単に拡散されてしまいます.

この例に限らず,わかったつもりにならず正しい知識を確認する

ことを肝に命じてこの記事を締めたいと思います.

ありがとうございました.

コメント

タイトルとURLをコピーしました